最近週に2日、一級塗装技能士の資格と持つ塗装歴20年のベテランの仕事を見させて貰っています。
その中で私が、気付いた事や感じた事、外壁塗装・屋根塗装をやる上でのテクニックなどを皆さんにお伝えできれば嬉しいです!
他の技術職に比べなかなか学べる機会が少ないのが塗装職人だと思いますので、是非活用してみて下さい。
さて、今回は一級塗装技能士から学ぶ外壁塗装の極意【屋根塗装編】という事でお送りさせて頂きます。
塗装というのは、いかに「効率よく」「綺麗に」仕上げるかが重要だと、ここ数日見て感じました。
理由としては、お客様に頂く料金は最初の見積りから変わることは無いので決まっています。ですので、想定している工期が伸びてしまうと、
見積りに記載している採算が合わなくなってしまいます。ですので、効率よく、塗装をする必要があります。
また、いくら効率が良くても綺麗で、塗料の性能をしっかり引き出す塗装で無ければいけません。
果たして、一級塗装技能士の資格を持ち、20年職人をやっているベテランはどのように屋根塗装をしているのでしょうか?
いってみましょう!!
1.一流の外壁塗装職人はここが早い
まず、屋根塗装をする上で一流の職人さんはいろいろなところで効率化を図っていると感じます。
それを数点ご紹介致します。
➀塗料の持ち運び方
塗料を持ち運ぶ際にも一工夫しています。その方法は、塗料は塗料缶に入れたまま材料を調合しそのまま手に持ち、ローラーで塗装していきます。
塗料缶の三辺を缶切りで切り、一辺に取ってのような切り込みを入れて持ち運びます。こうすることで容器を移さなくて済み、無駄な時間を出さないように出来ます。
➁塗料の量は使う分だけ、適量を
塗料の量も効率的に塗装をする上で重要です。多すぎると重くて作業効率が落ちてしまいますし、少ないと一階から屋根まで、往復の時間が掛かってしまいます。
事前に施工邸の屋根がどのくらいの平米数があり、どのくらいの塗料が必要なのかを調べてから塗装してみましょう!
➂工具・道具は使う物だけ
最初のうちは難しいかも知れませんが、道具や工具はその工程に必要な物のみ持っていきましょう。特に屋根に工具・道具を置いておくことは落ちてしまう危険があるのでやめて下さい!!
適材適所で持っていくことによって効率化に繋がります。
➃工具・道具は使うたびにシンナーで洗浄
これは一見手間が増えている様にも思えますが、実は重要なことです。
ローラーの持ち手や、刷毛などを洗浄しておかないとそのまま固まってしまい塗料をとるのに時間が掛かってしまいます。新しいのを使えばいいのですが、決して安い物でもございませんので、大切に使いましょう!
道具・工具の大切さを書いた記事もございますので、ご覧下さい→【ホームインテリジェンス】一級塗装技能士から学ぶ外壁塗装の極意【清掃・整理編】
2.塗装をする順番
屋根塗装の順番は、「下塗り」「中塗り」「上塗り」が基本となります。これは塗装の経験が無い人でもなんとなく分かると思います。
しかし、その中でも屋根のどこの部分から塗装していくかで綺麗さ、早さが決まってきます。
それを紹介します!!
・下塗り
➀順不同(自分がやりやすい順番で)
ただ、大棟は先に塗装した方が効率よく塗装できると思います。
最初にどこを基礎として塗っていくかを決めて塗装する事によって綺麗に効率よく塗装する事が出来ます。
・中塗り
➀ダメ込み
➁片面上側
➂片面下側
➃片面上側
➄片面下側
の順番で塗装すると塗り残しが無く、綺麗に効率よく塗装する事が出来ます。また塗料は少なくとも1時間は経たないと乾きませんので、足場に戻る際に踏まないように気をつけて下さい。
踏んでしまうと、手直ししなければいけませんし、1番怖いのは塗り立ての屋根はかなり滑ります。。。絶対に踏まないようにしましょう!
・上塗り
➀大棟
➁順不同(特にこだわりが無ければ中塗りと同じ順番)
こう見ると、中塗りの際の順番が重要なのが分かります。塗装をしている方なら分かると思いますが、中塗りの丁寧さで満遍なく綺麗に塗装できているかが決まります。
ですので、塗り残しが無いように中塗りの順番はしっかり決めましょう。
屋根の周りを小さいローラーで細かく塗装していき、徐々に内側に大きいローラーで塗装していくイメージで塗装してみましょう!!
3.まとめ
このように、屋根塗装(外壁塗装)は下塗り、中塗り、上塗りの順番で基本的には塗装しますが、その中でも細かく順番を決めた方が綺麗に効率よく塗装をすることが出来ます。
あくまで、これはホームインテリジェンスの腕の良い塗装職人さんの一例ですので他のやり方でやっている職人さんももちろん居ます。
この記事を見て、他の職人さんのやり方なども見てみて自分に合った、綺麗で、効率の良い塗装方法を見つけてみて下さい。
是非、お客様にも会社にも喜ばれる「一流の外壁塗装職人」を目指してみてくださいね!
それでは今回の記事はここまで。また次の記事で会いましょう!!