「合掌造りの屋根の葺替えの費用は?・・・」
「普通の屋根との違いはあるの?・・・」
「合掌造りの屋根の葺替えで重要なことは?・・・」
上記のような悩みにお答えします。
本記事では、屋根の葺替えにおける合掌造りを解説していきたいと思います。(普通の家の屋根葺替えと比較)
1.合掌造りの屋根の葺替えに掛かる費用は2000万円です
合掌造りとは、日本の住宅建築様式の一つです。
急勾配の屋根を持つことがしばしばでありますが、現存する合掌造りの屋根は45度から60度まで、傾きにかなりの幅があります。
合掌造りの定義自体が一様でありませんが、日本政府が白川郷と五箇山の集落をユネスコの世界遺産に推薦した時には、「小屋内を積極的に利用するために、叉首構造の切妻造り屋根とした茅葺きの家屋」と定義づけました。
名称の由来は、掌を合わせたように三角形に組む丸太組みを「合掌」と呼ぶことから来たと推測されています。
同じ白川郷(荘白川)でも、高山市の旧荘川村地域に残る合掌造りは、入母屋屋根になっています。(Wikipedia参照)このように、白川郷にある合掌作りは世界遺産になっています。
屋根の葺替えに掛かる費用は2000万円ほど
合掌造りの屋根の葺替えに掛かる費用は2000万円ほどです。
一見かなり高く感じますが、それには色々理由があります。施工期間が長かったり、人工が普通の家屋の10倍掛かったりします。
ただ一度葺替えをすると、30年~40年ほど保つためそこはメリットと言っても良いでしょう。
分かりやすいように一般的な家屋と合掌造りの屋根の葺替えに対する比較を書きましたのでご覧下さい。
2.普通の家屋の屋根の葺替えと合掌造りの屋根の葺替えはどのくらい違うのか(具体的に比較)
下記のとおりです。
①費用の比較
- 普通の家屋:120万円~210万円
- 合掌造りの家屋:1500万円~2000万円
➁施工期間
- 普通の家屋:3日~5日
- 合掌造りの家屋:61日~70日
➂施工人数
- 普通の家屋:2人~4人
- 合掌造りの家屋:10人~30人
④屋根材
- 普通の家屋:スレート・瓦・ガルバリウム・ハイブリッド
- 合掌造りの屋根 ネソ(稲科)
このように一般的な家屋とは大きく違う部分がたくさんあります。ですが屋根の葺替えには一般的な家屋・合掌造りの家屋にも共通し大事な部分がありますそれは・・・
3.屋根の葺替えで費用より大切なこと
合掌造りの屋根の葺替えで一番大事なことは、職人の腕です。
合掌造りの屋根の葺替えは施工期間がとても長く掛かりますが、手を抜いてしまうと雨漏りの原因になったりします。なので長く集中力の続く専門の職人さんが施工した方が良い仕上がりになります。
しかしそれは、合掌造りの家屋に限定されたことではありません。現代の家屋においても職人の腕が重要になってきます。職人の腕が良ければ屋根の保ちも変わってきますし、施工期間も多少早くなるのです。
職人の腕を見極める方法
ではどのように職人の腕を見極めるのでしょうか。職人の腕を見極める方法はいくつかあり、一つは挨拶がしっかり出来るか出来ないかです。私の経験上しっかり挨拶できる職人は腕が良い場合が多いです。
次に見るのは、職人の服の汚れです。これは腕の良い職人さんから聞いたのですが、服装を綺麗にしている人は腕が良く丁寧な施工や塗装工事をする人が多いそうです。塗装などは全く汚れないのは無理でしょうが、多少気を使っているかいないかで、その職人さんは判断しているそうです。
上記二つがなぜ、腕の良い職人か見極められるかというと、まず挨拶できる人は自分の腕に自信があるのでしっかりと挨拶が出来るのです。そして服装の汚れは、面倒くさがらずに細かいところに気を使う人が多いので、工事や塗装にもそれが反映され、丁寧な仕事をする方が多いのだと思います。
皆様も是非上記2点気をつけて見てみてください。